Giazotto “Adagio in G minor” (Albinoni Adagio)

 アルビノーニのアダージオです。 まさにバロック音楽の中でもメリハリの効いた美しい名曲です。 でも本当はレイモンド・ジァゾットの作曲のようですね。 初版は1958年ということですから、実は300年程前のバロック音楽・・・ではなかったわけです。 弦楽器とパイプオルガンの組み合わせで作曲されてますが、そのほかに多くの編曲があります。 この曲はオーソン・ウェルズの1962年の映画『審判』に使われて有名になりました。 カフカの不可思議で不気味なストーリーを大いに盛り上げたわけです。 よく葬儀などでも使われますが、私はいつでももっと気楽に聴いたら良いと思ってます。

 さて、現在主に打ち込んでいるベートーベンのピアノソナタなどでは、一つ一つの音とそれに関わる音の関わりをよほど注意して打ち込むように先生から言われております。 でもこの曲は、いわゆるバロック音楽ですから、主に弦楽器、オルガン、それぞれのパートのバランスを勉強するつもりで打ち込んでみました。

 弦楽合奏の音源は、新たにバージョンアップしたAudibro社の”La Scoring Strings 3″を使ってます。 LASSといえば弦の音源ではどなたも認める音質で有名ですが、2.5から3にバージョンアップしてユーザーインターフェイスが一新し、非常に使い易くなりました。 又、パイプオルガンの音源はSoundiron社の”Alfa Organ”を使っております。 パイプオルガンはピアノのような減衰楽器ではなく管楽器ともいえます。 又、いくつかの倍音を組み合わせ(パイプの組み合わせ)て音をつくるそうなので、奏法を少しずつ勉強しながら打ち込んでみました。

   曲名: Giazotto ”Adagio in G minor”(Albinoni Adagio)
   音源:Emotional Violin(Solo), La Scoring Strings 3, Alfa Organ
   Audio file format:mp3

コメント

コメント一覧 (1件)

  • […]  遙か昔50年ほど前になりますかね、しばらくの間、パリ・サンルイ島に住んでいたことがあります。 丁度一フラン、80円少々の頃でしたかね。 夕食を終えてその日の仕事を纏めながら、いつもラジオ・フランスだったかアンテーヌ2だったか(ちょっと記憶が曖昧)を流していたんです。 確かその局の一日の放送終了の際に流れる音楽が、このマルチェロのオーボエ協奏曲、第二楽章のアダージオでした。 これが流れてくるといつもそろそろ寝ようか・・・という習慣になってました。 朝は隣のシテ島にあるノートルダム寺院の6時の鐘の音で目覚めていたはずなんですが、こっちの方はあまり印象に残ってないんですよね。 不思議なことにこのアダージオを聴く度に、何故かあのアパルトマンの窓から黒々と連なる煙突の夜景を思い出します。 他のことはさっぱり忘れちゃったんですがね。 そこで、なにやら懐かしく印象に残っているこのマルチョロのオーボエ協奏曲ニ短調第二楽章のアダージオを打ち込んでみることにしました。 久しぶりに「バロックの名曲」ですね。 先に打ち込んだアルビノーニのものと並べて二大アダージオとも言われているようですね。 […]