先ずは下の方にあるAudio Playerで聴いてみてください。
嘗て長く一緒に仕事をしていたドイツの友人が７０歳になるとのこと。 そのパーティーで流す短いメッセージ動画を送ってくれないかとの依頼がありました。 そのBGM用にと打ち込んでみたベートーベンのピアノソナタ１４番「月光」の第一楽章の冒頭です。 短い動画でしたので、それに合わせるためににゆっくりめに弾いてます。 ２分もかからない短いものです。
ポーランドの著名なピアニスト、Krystian Zimermanのデビュー５０周年を祝うリサイタルが2012年10月3日にベルリン・フィルハーモニーの大ホールで行われました。 実は、そのプログラムの最後に
「私が1976年に初めてフィルハーモニーで演奏したとき、すぐ近くには壁があり、周囲の風景も今と全然違いました。 今日ここで演奏できることを光栄に思います。 今回のプログラムにドイツ人作曲家の作品を入れなかったのは皆さんに対して非礼でした。 最後にもう1曲を」
といって弾きだしたのがこの曲だったんだそうです。（引用：Japan Arts 2012/10/10）
丁度この日、10月３日は「ドイツ統一の日」だったんですね。 嘗て、自分も仕事で西ドイツから西ベルリンに出かけたときのなにやら抑圧された嫌な気分を思い出しました。 巨匠 Zimermanの実に心暖まるエピソードでした。（残念ながらベルリン・フィルの映像配信「デジタル・コンサートホール」には収録されてないようですね。）
曲名：Piano Sonata No. 14 “Moon Light” 1st.Mov.(Arr. Zimerman )
音源：Vienna Synchron Concert D-274
Audio file format：mp3