新しい年をお祝い申し上げます。 今年こそ穏やかに過ごせますよう!
さて、年頭に当たり今年のDTMをどう進めるか考えて見ました。
1.ベートーベンのピアノソナタのCD化
昨年は30、31,32番をCD化しました。 今まで打ち込んできたベートーベンのピアノソナタは全32曲中13曲になります。 そこで昨年の年始めにそれらをCDに焼こうと思い立ちました。 このところおよその構成を考えております。 容量等を考えると、どうやら5枚になりそうですね。 昨年は彼の晩年の3曲(30番,31番,32番)を”Digitally Performed Beethoven Piano Sonatas”というタイトルで一枚のCDに焼き、それをVol. 1としました。 今後の計画としては以下のようになりそうですね。
2.ピアノ音源の検討
ピアノ音源は、今のところサンプリング音源であるSynthogy社の”Ivory3″に落ち着いております。 昨年、FAZIOLI F308からサンプリングされた”SYNCHRON FAZIOLI F308″が発売されました。 このモデルだけに搭載されている四番目のペダル使った音も収録されているようです。 「音色を変えることなく音量を下げ、同じ倍音や響きを鳴らし、柔らかくも非常にクリアで透明感のあるサウンドを実現できる」とうたっておりまして大変興味ありますね。
ただ、世の中AIブームに沸いてきておりますから、サンプリング音源と物理音源との境界などがなくなってくるかもしれず、この方向も期待できる分野ですね。
3.弦楽器の打ち込み
昨年はピアノソナタの打ち込みの合間に、ベートーベンの弦楽四重奏曲”Cavatina“を打ち込んでみました。 今年も続けてゆきたいと思っております。 交響曲のように複数の弦での演奏ですと、なんとなくそれらしい音にまとめることができそうですが、ソロ弦の四重奏はそうはいきません。 第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、それぞれのソロの音が上手にアンサンブルできないと音楽になりません。 そのためにはソロ音源の選択がキーになります。 サンプリング音源、物理音源それぞれいろいろ試してみたんですが、自分の実力では物理音源の一種であるSample Modeling社の”Solo &Ensemble Strings“が一番使いやすかったです。
一方この領域にもAIが入ってきており最近”Melisma“という日本の方が開発しているシステムが注目を集めだしております。 MIDIではなく、MusicXMLを読み込んで音出しをするようですね。 この系統の音源としては”NOTE PERFORMER 4“というオーケストラ総合音源がありまして、これはFinaleやDoricoで作成した「楽譜」を分析してAI技術によって演奏してくれる優れものです。 びっくりするほどの仕上がりになります。 こういった新たな技術がDTMの世界を変えていってくれるような予感がします。