閑話-6 チェロの打ち込み

 丁度今さらっているバッハの無伴奏チェロ組曲二番のプレリュードの打ち込みをやってみることしました。 面白いことにそのつもりで楽譜を細かく見直していると、単に練習していたときには気にしていなかった音の構成が新たに見えるようになってきました。

 昔、チェロのレッスンを始めて少したった頃、先生に「そろそろバッハの無伴奏組曲に取り組んでみましょう」といわれました。 一番、プレリュ-ドを「ソレシラシレシレ」、「ソレシラシレシレ」と声を出しながらひたすら旋律を追いかけていた頃には思いもよらぬ「進歩」に我ながらびっくりしております。

 実は、ここ何年か主にベートーベンのピアノソナタをmidiで打ち込んでおりますが、指導いただいている友人のピアニストの薫陶のおかげで当初と比べると随分と音楽らしい音が出せるようになってきたと感じてます。 少しは音楽脳が成長してきているんでしょうかね。

 ただ先にも書いたように、ソロ弦のmidi打ち込みは技術的にかなり難易度が高いんです。 今、丁度平行してベートーベンのバイオリンソナタ9番、クロイツェルを打ち込んでまして、それを実感しております。 なにより、生のバイオリンの音質に迫れる音源がなかなかみあたらないんですよ。 どちらかというとチェロの音源の方が生っぽく聞こえるかな。