Beethoven Piano Sonata No.21 Revised

 ベートーベンのピアノソナタ21番、”Waldstein”を見直しました。
以前打ち込んだ際に、先生からはhigh fidelityだと言われてました。 そうなんです。 チョット人間くささが欠けているな・・・とは思ってました。 今回先生の厳しいコメントを頼りに、かなり細かな修正、例えば和音のバランスとかテンポ、ぺダリング等々の修正を積み重ねました。 どうでしょうか、だいぶ色気が出てきたようにも思えますが。

 ところで、21番はこの曲の通称になったワルトシュタイン伯から贈られたエラール製のピアノで創作されたんだそうです。 このピアノのおかげで、かなり音域も広がって随分と新たな発想が生まれたんだろうと思います。 ただ、第二楽章18小節のオクターブ”ミ”は前の17小節のオクターブ”ファ”と同じ音域、つまり、一オクターブ下げてます。 又、第三楽章181-183の左手”レ♭,ド,シ♭,ラ♭,ソ,ファ,ミ♭,ラ♭”のオクターブ下の音も付け加えました。 エラール製のピアノでも、まだこの低音は出せなかったわけで、ベートーベンの思いを忖度(?)して弾いてます。

 それにしても、第三楽章465小節からのppのオクターブグリッサンドは生ピアノではなかなか大変な技術ではないかな。 1,5の指で滑らしてゆくんだろうけど、ppなんですよ!

   曲名:Piano Sonata No.21 in C major Op.53
   音源:Vienna Synchron Concert D-274
   Audio file format:mp3

YouTube: Beethoven Piano Sonata No.21