閑話-9 ベートーベンのチェロソナタ 3番

 いま、ベートーベンのチェロソナタ3番を打ち込んでいます。 折角クロイツェルを打ち込んだんですから、そのチェロ版ともいえる3番を手がけててみました。 
 
 この曲はチェロソナタにおける革新的なものだと言われております。 クロイツェルはバイオリンとピアノとが見事に競い合って素晴らしい世界を創造しております。 同様に、このチェロソナタでベートーベンは、始めて「チェロを従来の通奏低音的な役割から、ピアノと同等に競い合う新たな位置づけに引き上げた」ということで革新的といわれるわけです。 つまり以降作曲された、あまたのチェロソナタの先駆けになったというわけですね。

 クロイツェルの出だしのバイオリンが、この曲の全てを暗示しているように、このチェロソナタの出だしに使われる主題は、チェロの音色の魅力を充分に引き出す素晴らしいものになっており、曲中で何度か繰り返えされます。

 音源は、”BEST SERVICE”社の”Emotional Cello”を使っています。 チェロの様々な演奏技術を収録しており、かなり便利に使うことが出来ます。 ただ、それぞれの立ち上がりが僅かずつずれており、打ち込みの際にピアノと合わせるのにだいぶ調整が必要です。