閑話-10 ベートーベンのピアノソナタ 29番

 打ち込んだ29番全楽章のオーディオファイルを先生に聴いてもらいました。

 先生のコメント
「取りかかる順序ですが、曲の構造を具現化することの難しさの順、第3→第4→第1→第2と行くのが良いと思います。 第3楽章が一番難しい。そしてそれが出来ないと第4楽章をつくれないと思います。」

 どうやらこれは先が大分長くなりそうな予感。 仕上がるのに相当かかるかもしれないな。 でも、世の全ピアノ曲中、最高峰と称される曲ですから、及ばずながらチャレンジしてゆこうと思っております。 ・・・ということで今回のレッスンは、第三楽章、Adagio sostenuto.から始めることになりました。

 この第三楽章については、園田隆弘校正版「ベートーベン・ピアノソナタ第29番 変ロ長調 作品106 ハンマークラヴィーア」(春秋社)で、園田先生は・・・ベートーベンの全ピアノ・ソナタのなかで最も心打たれる・・・、このアダージョに、人は、ベートーベンと神との対話を感ずるのである・・・と書いておられます。

 聴いている分にはその美しさに圧倒されますが、これを弾くとなると、今はただ「未踏の絶壁を見上げている」といったところでしょうか。