閑話-14 音楽のオンラインレッスン!

 コロナ禍で対面での音楽活動、特にレッスンがなかなか出来にくくなっております。 でも調べてみると、この世界でもネットを活用した様々な試みがされるようになってきました。 二つほど触れてみようと思います。

1.ビデオ通話によるオンラインレッスン
 私の場合は主にDAWでミックスダウンしたファイルをクラウドストレージ上で先生と共有し、コメントをもらいながら修正を繰り返す方式でレッスンを進めてきてました。 その方がじっくり聞いてもらって課題を指摘してもらえるんじゃないかと思ったからです。 時に、Skypeを使って実際にピアノを弾いてもらいながらコメントの意味などを解説してもらったりしてきました。 でも、ピアノの和音が音切れしたり、遅延によるかぶりなどでコメントの内容をある程度推測しながらやらざるを得ませんでした。 

 そこでもう少しいい音質で・・・ということで、いくつか検討した結果、”Discord“というインスタントメッセージ・ビデオ通話・音声通話・VoIPフリーウェアがなかなか良さそうだったので実際に使ってみました。 この方式は音質の調整ができます。 やってみるとSkypeの問題点がかなりクリア出来ることが分かりました。 対面のレッスンとまではいきませんが、微妙なニュアンスも伝わり、暫くこの方式でレッスンをしましょう・・・ということになりました。

2.オンラインセッション
 私のように先生の弾くピアノを聴きながらという一方通行であればDiscord”でのレッスンで充分です。 でも、双方でアンサンブルをするとなると途端に「レイテンシー」が壁になってきます。 つまりデータ転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、ネット通信の遅延時間がネックになるんです。 これが大きいんでセッションにならないんですね。

 でも調べてみたら、なんとYAMAHAがこの問題をクリア出来る”SyncRoom“という仕組みを提案しておりました。 P2P(ネットワーク上で機器間を直接接続し・通信する方式)かつオーディオインターフェイスを介することで、光回線を使えば、ほぼ遅れなくやりとりできるようです。 今のところ音声だけのやりとりですから、互いの様子を見ながら・・・というのであれば別途Zoom等を使えばいいんじゃないかな。 只、こっちは遅延が出ますから、画面を見ながら合わせようとするとうまくいかないと思いますね。 さて、YAMAHAは国内を対象にしたサービスだということを明記してますが、海外とのセッションもボチボチ出てきているようです。 実はこれこそオンラインレッスンの本命になるかもしれませんね。