新しい年をお祝い申し上げます。 今年こそ穏やかに過ごせますよう!
さて、年頭に当たり今年もどのような曲の打ち込みをしようか考えて見ました。
1.ベートーベンのピアノソナタ
昨年は念願の29番をようやく仕上げることが出来ました。 これでようやく中期から後期まで、おおよそを打ち込むことが出来ました。 そこで今年は過去に打ち込んだ曲、特に後期3曲(30番、31番、32番)を見直して更にレベルアップしようと思っております。 というのもこの3曲は打ち込みを始めた最初の頃に手がけており、まだまだ技術的にも音楽的にも底上げが必要だと思っておりました。 当時我が師からも、「又いつか見直しましょう・・・」と言われておりましたし。
2.弦楽器
かなり長くチェロをやってるんですが、既に腕の程は頭打ちで、今や老化防止といったところでしょうか。 自分には到底弾けこなせないチェロの素晴らしい名曲を、せめて自分なりにこう弾けたらという思いで打ち込んでみることにしました。 現在シューマンのチェロコンチェルトを手がけております。 仕上がるまで大分かかるんじゃないかなと思っておりますが、一つ一つの音作りを楽しみながらやってます。 また、オーケストレーションの勉強のためにも格好の題材ですね。 ブラームスのチェロソナタもやってみたい。 チェロの低音が凄く効いたすばらしいい曲ですね。昨年はエルガーのチェロコンチェルト、第一楽章を打ち込むことで指揮者の感覚を満喫いたしました。
3.音源
ところで、弦楽器の打ち込みはなかなか難しい。 ピアノのような減衰楽器と違って、弦は一音の中で奏者が自由に音量や音質を変えることが出来るからです。 それこそが弦楽器の特徴なんですがね。 ですから弦楽器の音源もまだまだ進化することが期待されます。 チェロを学んでいても分かるんですが、やはり発音のおよそのルールがあるわけですから、最近のAI技術など取り入れれば相当優れものが開発出来るんじゃないかな。 どこかで開発してくれるといいんだがな。
さて、音源には最近サンプリング系とは全く異なり、全てコンピューターで計算して発音する物理音源がその力量を上げてきております。 弦のアップダウン、アタック、ポジション、圧、スピード等かなり細かな要素を計算して設定できるようにはなってきてます。 結果、それらしくは聞こえるんですが、自分の扱う力量のせいかどうか、何かまだ「のっぺり」とした発音になってしまうんですよ。 ひょっとすると弦を人が弾く際に生じる偶然の不規則性があの心に響く音色になっているのかも知れませんね。 とすると、物理音源ももう一踏ん張りかな・・・。
さて、さて、今年はどうなりますことやら・・・・