Beethoven Piano Sonata No.32 Rev.2

 大分時間が掛かりましたが、ようやくベートーベン最後のピアノソナタ32番の見直しを上げることができました。

 DTMでベートーベンのピアノソナタをやってみようと思いこの世界に入り込みましたが、技術面でなかなか思うように音が作れず・・・。 更に音楽力のレベルが低いことも大きな課題でした。 幸い良き師に巡り会い、音楽理論の方は少しずつ勉強! 一方、技術面では徐々にではありますが、こうしたいという音をどうすれば出せるのかが判ってくるようになって来ました。 そんな中、わが師がリサイタルで取り上げることになった32番に恐れ多くも最初に取り組むことになりました。 5年程前のことです。 その後3年ほど前に一度見なおしてますが、今回で二度目の見直しになります。

 我が師も本格的に取り組んでくれて、四ヶ月以上掛かりましたか。 巷で言うところの難易度では、29番は別格としてこの32番は技術の上でも解釈の上でも、一、二を争うレベルの高い曲のようですね。 なかでも、一番の課題はハ短調の第一楽章とハ長調の第二楽章との素晴らしい対比をどう弾き分けるかというところでしょうか。 それに関して第二楽章、主題の出だしも課題になりました。 第二楽章の頭に書かれている”Adagio molt semplice e cantabile”をどう解釈したらいいかということと、前章とどのように繋げてゆくかというところです。 単純にゆったりと打ち込んでゆくと何やらのっぺりしてしまい、趣を付けるのに大分往生しました。 前作と比べると、かなりレベルの高い作り込みになったと思っておりますが、いかがでしょうか?

    曲名:Piano Sonata No. 32 in C-minor Op.111
    音源:Vienna Synchron Concert D-274
    Audio file format:mp3(PCで直接聞かれる方はご参照ください)

    YouTube: Beethoven Piano Sonata No.32 Rev.2