Beethoven Piano Sonata No.32

 先ずは、最後期3曲のピアノソナタから、最後の32番を聴いてみてください。

 今まで、MIDIの勉強を兼ねて小曲をポチポチ打ち込んでいました。 ところが、元同僚のピアニストがリサイタルでこれをメインに演奏するとのことでしたので、無謀にもこの曲の打ち込みに取り組むことにしました。 幸いなことに彼のご好意でリモートレッスンをしてもらえることになり、音作りの勉強もでできるようになりました。 とりあえずのレベルで、仕上がるまでになんと半年以上かかりました。 よほどMIDIの打ち込み技術や音楽レベルが低かったんでしょうね。

 その時のレッスンノートを見ると、ほとんど一小節ごとに「直し」が入ってました。 そのうえ、先生の指摘をMIDIでどう具体化させるかにも四苦八苦しました。 例えば、第一楽章の23小節あたりからは、「無骨なジャガイモがゴロゴロ転がるようなうねりがあるといい・・・!」 どうしましょう・・・。

 でも32番で一番苦労したのは、やはり第二楽章のAdagioでした。 問題は、新しい変奏に入る度に書かれている”L’istesso tempo”の解釈です。 どうしても変奏内容にこだわりすぎて、全体を流れる一つのテンポが軽視されているんじゃないかということでした。

 (2020,0918) さていつもそうなんですが、今聴き直してみるともうちょっと直した方がいいんじゃないかというところが気になります。 少しずつでも直して、また聴いていただこうと思ってます。(Rev.1)

   曲名:Piano Sonata No.32 in C minor, Op.111
   音源:Vienna Synchron Concert D-274
   Audio file format:mp3