音源-7 ピアノ音源比較(2)

 現在ベートーベンのピアノソナタ8番(悲愴)を打ち込んでるんですが、進める前にこの曲でも音源の比較をやってみました。 ゴールドベルグ変奏曲のアリアではPianoteq8>Ivory3>Synchron D-274の順でした。pinoteqはさすがPCで計算されて発音しているように、基音の減衰と倍音の減衰がさほど乱れずに上手く調和していることがスペクトルで目視できました。 しかし、「悲愴」を同じ条件で聴いてみると なんとこの曲ではIvory3>Synchron D-274>Pianoteq8の順でした。 

 第一楽章の出だし、最初のジャーン・・・という和音が三つほどあるんですが、ここで直ぐに判ってしまいした。 全体的に聴いてみても厚みが大分違うんですね。 どうしてでしょうね。 どこか設定を変えれば違ってくるのかも知れませんがそこまでの検討はしておりません。

 どうやら一つ一つの音をしっかり聴かせながら調和を取ってゆくポリフォニーの場合はpinoteqの音質が適しており、多くの音が重なって作られる今回のピアノソナタのような曲では、Ivory3が適しているんじゃないかと言うのが今のところの結論です。