閑話-25 ベートーベンの弦楽四重奏曲13番第五楽章 “Cavatina”

 丁度今ベートーベンのピアノソナタ14番「月光」を打ち込んでますが、その合間にふと弦楽四重奏曲をやってみようかなと思いました。  さて、「弦楽四重奏曲」・・・、嘗てあまり好んで聴いてみようと思ったことがなかったんですよ。 ただ、長らくベート-ベンのピアノソナタを打ち込んでいるうちに素人の自分にも、ピアノの音色だけで奏でられる奥深い世界を少しのぞき込むことが出来るようになってきたことは幸いでした。 たまたまベートーベンの弦楽四重奏曲を聴く機会がありまして、四本の弦楽器だけで創りだす室内楽にも何やら同じような魅力を覚えてきました。 

 只、DTMでのソロ弦はなかなか難しく、今までも大分苦労してきてました。 更に四重奏ということになると、その特異な魅力を引き出すのはなかなか難しいんじゃないかなと思います。 そこで先ず試しに最も印象的だと思われる13番の第五楽章、Cavtinaを打ち込んでみることにしました。  この曲は美しいだけでは終わらない凄さがありますね。 特に40小節から指示されている”beklemmt(息苦しく、重苦しく)”をどう表現するかがキモかな。

 次に音源の選択ですが、弦楽四重奏曲では夫々のソロ音源で更にバランスを取る必要があるので苦労しそうです。 今回はサンプリング音源を旨く使って物理音源として完成させたSample Modering 社の”Solo & Ensemble Strings”を使って見ることにしました。 物理音源として有名なAudio Modering社の”SWMA Strings”と比較してみると、幾分自然に聞こえますね。 又、異なる”Body Impulse Response”を選択することで(CCでコントロール)第一、第二バイオリンのキャラクターをほんの少し変えることが出来るようですので助かります。(SWAMでも幾つか音質の異なる楽器が選べるようにはなっていますが) さて、できあがるまでにはだいぶ時間がかかりそうでね・・・。