小さな出版社を経営している知人から最近出したということで一冊の本がが送られてきました。 ”Yes, Noh Naomi Seki”という女性能楽師の半生を綴ったものです。
読んでみてびっくりしたのは、この関直美さんという方は全く別の世界から34歳でこの世界に飛び込み、今や宝生流のシテ方を務めているという正に稀有の方ですね。 能楽といえば600年もの間男系で連綿と続いた各「家」の流儀の中でいくつか決められた人間模様を極限までに凝縮・単純化して表現される正に日本が誇る芸術だと思います。 男の舞うものとしてまだまだ女性は少ないんだそうですね。 そこに至る様々な人生模様を通して感じるのは、まさに「スタートに遅すぎることはない」という言葉に尽きますね。