以前打ち込んだ”Piano Sonata No. 8“をCDに焼くにあたって再度聞き直してみました 先ずは第一楽章冒頭からの象徴的な和音に指示されている”fp”についてです。 この”fp”をDAWとピアノ音源とでどう表現したらいいかについて以前大分検討してみました。 再度聞き直してみるともう一段の修正がが必要だなと思いました。 わが師からもダメ出しが出ました。 かなり抽象的なコメントでしたが「音の減衰をエッフェル塔の下降カーブの部分をモデルに」ということでした。
今回はDAW(Cubase Pro)であまり複雑な処理はせず、ペダルを踏んだままボリウムを緩やかに落としてゆくことによって、音源本来の音量の減衰よりも早めにpのレベルまで落とすようにボリウムオートメーションで調整しました。(下図)
![](https://chibanoinkyo.com/wp-content/uploads/2025/01/BPS-8pf-700x615.jpg)
二番目に、第一、二楽章で左手で連続する16分音符の和音がちょっと出しゃばりすぎているんじゃないかということで、かなり抑えてみました。
以前にも書きましたが、このNo.18の標題 “Pathétique” は日本語に訳されて「悲愴」ということになってますが、曲を聞いただけでも悲劇性はほとんど感じませんね。 それよりも私には何か溢れる熱意さえを感じますがどうでしょう。
曲名: Piano Sonata No. 8 in C minor, Op. 13 “Pathétique”
音源: Ivory3
Audio file format: mp3(PCで直接聞かれる方)
YouTube: Piano Sonata No. 8