閑話ー27 ベートーベンの弦楽四重奏曲 15番 第三楽章

 さて、今回の話題は、ベートーベンの弦楽四重奏曲第三楽章についてです。

 先回はベートーベンの弦楽四重奏曲 第五楽章「カバティナ」を打ち込んで見ましたが、現在テンペストの打ち込みの合間に、15番の第三楽章の打ち込みをやっております。 ベートーベンは、楽譜の頭に、”Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart” (リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌)と付記しており、重い病から回復できたことへの神へのの感謝としてこの曲が書かれたんだそうです。 ヘ長調の全体としてはゆったり(Mort Adagio)とした美しい曲で、その中にニ長調のやや早めのAndanteが繰り返し流れてゆきます。 この部分は”Neue Kraft fühlend”(新しい力を得た)と付記されており病からの回復の喜びが感じられ象徴的な部分ですね。 ピアノと違ってそれぞれのソロ弦を合わせてゆくのでちょっと時間がかかるかと思いますが、のんびりと打ち込んでゆこうと思ってます。

参考