Beethoven “Violin Sonata No.9″ -Kreutzer-

 ベートーベンのバイオリンソナタ 9番、クロイツェル全楽章です。 

 以前第一楽章をアップしましたが、二、三楽章を仕上げる際にこの楽章も見直しました。 使っているバイオリンソロ音源の癖が少し分かってきたので、以前の打ち込みを再度見直したこと、そして全体のバランスをはかりました。

 DTMでのソロ弦楽器、特に高音域のバイオリンは多重弦楽合奏と違って、ぼろが出やすく音作りが大変でした。 メインの音源は”Spitfire Solo Strings”の Violinです。 バイオリン単独ですと、ややシンセっぽい音になってしまうんですが、ピアノとの協奏だと以外にうまくなじんでくれました。 ただ一部特異的な音は別の音源を混ぜて打ち込んでます。 また、バイオリンの音の立ち上がりが時に遅くなるのでピアノと合わせるのにも気を遣いました。 気づかぬうちにピアノが先に走ってしまうんですよ。

 でも、やればやる程凄い曲だなという感慨仕切りでした。 ただ聴くだけならばピアノとバイオリンのやりとりが素晴らしく、まさに「協奏的」な曲です。 しかし、いざ打ち込みとなると、そのリレーションをちゃんと表現しなければならず、難しい打ち込みでした。

 曲名の由来をwikiで調べてみて始めて知ったんですが、最初は別のバイオリニスト、ブリッジタワーに献呈されたんだそうですが、その後解消されて改めてクロイツェルに献呈されているんですね。 そして「落ち」が付いてまして、クロイツェルは「もう誰かが弾いているし、それに難しすぎる」ということで一度も弾かなかったんだそうですよ! 後生、バイオリンソナタの最高傑作と言われるようになる曲なのに、本当にもったいなかったですね。



曲名:Violin Sonata No.9 in A maijor, Op.47 “Kreutzer”
音源:Spitfire Solo Strings(Violin),Vienna Synchron Concert D-274(Piano)
Audio file format:mp3

YouTube:Beethoven Violin Sonata No.9