次は、最後期3曲のうち30番です。 前回の32番でピアノの打ち込みには慣れてきましたが、「この音は、なぜここに必要なのか、ベートーベンはどういうつもりでこの音を置いたのか」をよく考えてみてほしい、という先生の高度のコメントに毎回戸惑うばかりです。 その上、MIDIの打ち込みに慣れてきたとはいえ、オーディオ化したファイルで自分では見逃していたミスタッチ(打ち込みミス)をポンポンと指摘され、ウーン、やっぱりプロは違うなと。
第三楽章、主題から続く6つの変奏曲それぞれの作りが難しく、大分時間がかかってしまいました。 それぞれはそんなに長くないんですが、冒頭の指示をどう表現するか・・・。 これに関わる非常に印象に残った先生のコメントをお借りしてここに記載しておきます。
この変奏には、良寛和尚の
「・・・夢の世にかつまどろみて夢をまた語るも夢もそれがままにまに」 大愚
という歌が重ねられるのではないかと。 奇しくもほとんど同年代の作品
です・・・
曲名:Piano Sonata,Op.109. No.30. in E major
ピアノ音源:Vienna Synchron concert D-274
Audio file format:mp3