令和六年 元旦

   新しい年をお祝い申し上げます。 今年こそ穏やかに過ごせますよう!

さて、年頭に当たり今年のDTMをどのように進めるかについて考えて見ました。

1.ベートーベンのピアノソナタ CD化
 先にドイツの友人に贈るため、今まで打ち込んで来た中から晩年のベートーベンのピアノソナタ30,31,32番をCDに焼きました。 その際に再度我が師の厳しいレッスンをうけて大分手直しをしました。 やる度に「成る程な!」と感心することしきりでした。 そこで今年は今まで打ち込んで来たピアノソナタの内、後期三曲以外を幾つかの期間に分けてCD化してみることにしまた。 全てのピアノソナタということではなく8番(悲愴)あたりから29番(ハンマークラビア)までを3枚ぐらいのCDに焼いてみようと思っております。 只、8番(悲愴)と14番(月光)は今までやってませんでしたので、新たに打ち込む必要がありますが。 又、この機会に再度我が師にレッスンを御願いし見直してみることにもしました。 かなり時間がかかりそうですね。 一年では終わらないな。

2.ピアノ音源の選択
 嘗てDTMに入門した際はピアノ音源としてIvory 2を使って打ち込みの勉強をしてきました。 その後ベートーベンのピアノソナタを打ち込み始める時にVienna Symphonic LibraryのSynchron D-274に変更しました。 今から5年ほど前でしょうか。 上述したCD化の際にもSynchron-D274を使ってますが、ここに来て手持ちのピアノ音源が二つほどバージョンアップしました。

1)Pinoteq8(物理音源)
2)Ivory3 Windows(サンプリング音源)

両音源の特徴として、
・音と音との繋がかなりスムーズ
・ハンマーの堅さがコントロール出来るので、タッチの柔らかな音が出せる
・ピノ弦の共鳴をコントロール出来る

 昨年末に色々試してみたんですが、以下が今のところの結論です。
1)一つ一つの音をしっかり聴かせながら調和を取ってゆくポリフォニーの場合はpinoteqの音質が適している
2)多くの音が重なって奏でられるベートーベンのピアノソナタのような曲では、重音の厚みに差が出てくるようで、Ivory3の方適している(Pinoteqでも様々なファクターを調整できるようなのでこの点については検討してませんが) 

 そこで、新たにベートーベンのピアノソナタを見なおす際には、Ivory3を使ってみることにしました。

3.弦楽器の打ち込み
 バイオリン、チェロについて何曲か打ち込んできましたし、まだ途中のものもあります。 でもソロを主体とする曲などの場合は、なかなか満足いく音出しに至ってないのが現実のところです。 音源のせいにするわけでもないんですが、自分の実力ではそういう結果でした。 弦のソロ音源については、SWAM音源のような物理音源ももう一踏ん張りといったところでしょうか。 一方サンプリング音源については、このところ目立った新たな挑戦はなされてないようですね。 人が引く弦の振動の微妙な変化について、最近急速に力を付けてきたAI技術が生かされるようになってくると、更に使いやすく又、生の楽器に近い音出しが出来るようになってくるんじゃないかなと期待をしているところです。 それまでは大きな曲はペンディングですね。